此の度の役員改選に当たり図らずも会長に就任致す事となりました。昭和三十五年三月卒業、茂原支部の白井です。私は昨年六月に六十年間勤務した房総信用組合（現在卒業生五十名が活躍中）を退職し晴耕雨読の日々を過ごしております。

古市前同窓会長さんは県内各商業高等学校長を歴任し商業教育界の第一人者として人望の厚い方であります。平成二十二年六月から九年間に亘り同窓会長として母校と同窓会との連携を密に本会の発展にご尽力を賜わりました。母校の百周年事業までは続けて頂きたいと願っておりましたが一身上の都合により退任される事となりました。尚、退任後も顧問としてご指導頂きたくお願い致します。副会長には新たに前監査の海老根正明、会計には前常任幹事の佐久間実、監査には前会計の岡部昌夫が各々総会で選出されました。事務局長には田中善洋先生から一昨年迄校務の関係でお世話になりました寉岡慎一先生になりましたのでご報告致します。

母校は令和七年には創立百周年を迎える事になります。二、三年後に学校当局の意向を伺い乍ら同窓会員皆様のご意見を拝聴して取り組んで参りたいと考えております。

皆様もご承知の通り外房地域は県内の中では少子化が一段と進んでおります。茂原市から鴨川市に至る四市六町一村では今後十年間では十五才未満が六千人減少し一万人を切ると予想されております。この様な環境下ではありますが母校は渡部校長のご努力により、定員割れはないとの事です。加えて母校は昨年度、文部科学省から全国八校の中に選ばれた研究指定校となって現在積極的な活動が行われております。

外房エリアには商業教育を実践する教育機関は母校以外には存在しません。

今、文科省に於いては時代の変化に合わせた教育改革に向けた取り組みに着手されると伺っております。

創業時の建学の精神「自治、責任、創造」を礎に諸先生方のご指導の下、文武両道に優れ社会に役立つ生徒を輩出される事を念願致しております。

同窓会としては在校生との絆を深める事に前向きに取り組んで参ります。母校の繁栄があってこそ本会が存続するのであります。

母校の限りない発展と同窓会員並びに四支部（茂原、長生、いすみ、首都圏）会員皆様の御健勝を祈念しご挨拶と致します。

会長　　白井　和

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